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<第11回>準備運動・整理運動
運動する際には、毎回、準備運動と整理運動を行う。
1) 準備運動
準備運動には、身体を温めて動きやすい状態にして怪我を防ぐ目的と、運動中のエネルギー燃焼効率を高める目的がある。そのためには、血液が全身に流れて筋肉の温度が上がるように、下半身の簡単な動きから始め、徐々に体全体を動かしていく。その後、柔軟体操(ストレッチなど)を加えると筋や腱の柔軟性が高まり(関節可動域が広がり)、怪我を予防できる。この時、特に中高年者は強い反動をつけないようにする。身体が温まらないうちに強い準備運動をすると、筋肉や関節を痛めやすいので注意が必要である。
2) 整理運動
整理運動には、身体を落ち着かせ疲労を回復させる目的がある。主運動でどんなに疲れてきても、運動は急にやめないほうがよい。できるだけリラックスして、ゆっくり歩き回るなど、手足を軽く動かし続けることが疲労回復には効果的である。呼吸数と心拍数が落ち着いてきたら、筋肉が温かいうちに、ストレッチングなどで筋肉や関節を伸ばすのがよい。
有酸素性運動の代表であるウォーキングを実践する場合、時間を十分とれるときは、下肢のストレッチングや全身を使う徒手体操などをおこなった後に歩き始め、歩き終えた後にゆったりとしたストレッチングやマッサージなどの整理運動をおこなうのがよい。
しかし、準備運動や整理運動を入念におこなう時間がない場合には、歩き始めと歩き終わりのときにゆったりとしたウォーキングをすることで準備運動と整理運動の代替としてもよい。
高年の運動プログラムに関する総合的研究」(日本体育協会、スポーツ医・科学専門委員会)より抜粋 (次回へ)
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